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USBメモリの寿命について
USBメモリには寿命があり、使わずに保管していてもデータが消えてしまうことがあります。
データの書換えができる回数には限度があり、メモリにあらかじめ定められた書換え可能回数を超えてデータを上書きしようとすると、アクセス不調などの不具合が発生します。
「重要なデータを金庫に保管」といった使い方は絶対にやめてください。10年後に開いてみたら消えいたという状況は悔やんでも悔やみきれません。
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USBメモリの選択基準
使える期間を左右する要因
ノンブランドやノベルティは使わない
ノベルティやノンブランドのUSBメモリはブランド品と比較して安価です。
理由はチップの製造時、品質検査で不良のチェックとなった記憶チップを使用しているためです。
また、故障した際にデータがまったく取り出せない結果になることが多いのも海外製の粗悪品の特徴です。
種類の違いによる書き換え可能回数
発売年式により「TLC」「MLC」「SLC」の3種類があり、それぞれの書き換え可能回数を表にまとめました。
種類 | 書換え可能回数 | 価格 | 用途 |
TLC | 数百~数千回ほど | 低価格(数百円~) | 市販で最も多く扱われている |
MLC | 1万回ほど | 他2種の中間(?5千円程度) | 耐久性が売りとなっている |
SLC | 10万回ほど | 非常に高価(5千~1万円程度) | 市販ではあまり見かけることないが、耐久性に対する信頼性は高い |
それぞれの特徴をふまえて製品を選んでみてください。
寿命を早める使い方
USBメモリは、頻繁に小さいサイズのデータ書き換えると、それだけ残りの書換え可能回数が減り、早く寿命が来てしまいます。
USB使用の前には、ある程度データを完成させて頻繁な書換えが必要のない状態にまで作り込んでおくのが良いでしょう。
寿命がきたらどうなる?
USBメモリの寿命が来てしまってもいきなり全く使えなくなるという訳ではありません。
最初に多く見られる症状はデータの破損で、保管していてたデータが消える、書き込みや読み込みが出来ない、データにアクセスできないというケースも出てきます。
データにアクセスできなくなってしまうと、そのメモリは全く使えなくなってしまうので、そうなる前に新しいメモリにデータを移行することが必要です。
故障の兆しや調べ方
USBメモリが寿命を迎える前にはアクセス時の動きが悪くなるなどの兆候が出てきます。
しかし、兆候が出る前に寿命を調べる方法もあるので、あらかじめ調べておくのも良いでしょう。
寿命を調べるには以下の2つの方法があります。
1.寿命診断USBメモリーを使用
メモリとは別途で寿命診断チケットを購入し、2週間ほど使用してからメーカーへ送ります。するとメーカーからUSBメモリー寿命予測診断結果が送られてきます。
2.USBメモリー寿命診断ソフトを使用
寿命診断USBメモリーを購入しなくても、Check FlashなどといったUSBメモリー診断ソフトを使えば寿命を知ることができます。
長く使うには?
USBの寿命をできるだけ長くするおすすめの方法は、メモリが持つMAXの容量の半分以下で使用することです。
先ほど、USBには書換え可能回数に限度があるとお伝えしましたが、使用容量を抑えることで書換えによる劣化を抑えることができます。
少し専門的な話になりますが、USBメモリ内にいくつか内臓されているセクタ(メモリの記憶装置)を一か所に集中させないようにデータを書き込んでいくことで、使用可能なセクタが増えることになり、結果的にメモリの寿命が増えることに繋がるからです。
また、USBメモリ内に一度保存されたデータは自然と劣化してしまうので、時折パソコンに差し込むなどして通電しておくことも重要です。
大まかな買い替え目安は?
USBメモリは基本的に消耗品扱いとなります。
保管の状態によっては数年でデータが消失してしまう場合もあるので、高温になる場所に置かない等の保管温度の管理、ほこりの少ない清潔な環境に置いておくこと、小まめな通電等のケアを行いながら保管しておきましょう。
また使用頻度が低くても3~5年おきに買い替えましょう。
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